相続コラム

~遺産分割~
相続放棄について

2023.09.18

遺産分割

知らないうちに相続人になっていた時 ~相続放棄できる?~

はじめに

ある日突然何らかの通知で自分が誰かの相続人になっていたと判明した場合でも、きちんと手続きをすれば相続放棄は可能です。

金融機関などの債権者から支払い督促が来て相続人であることを知る、というパターンが考えられるでしょうか。借金も相続も知らなかった! という状況でしょうから驚いてしまうでしょうが、速やかに手続きをすれば大丈夫です。

知らないうちに相続人に?

そもそも、知らないうちに相続人になっていたとはどういう状況でしょうか。

まず考えられるのは、亡くなった方と疎遠でありそもそも死亡の事実を知らなかった場合です。

次に考えられるのは、先順位の相続人が全員相続放棄をした場合です。

このような場合、その事実を知ってから三か月以内であれば問題なく相続放棄をすることができることがほとんどです。手順についてはコラム「相続放棄の流れと必要書類」をご参照ください。

放棄できないパターン

相続人になったのは知っていたが、三か月以内に相続放棄する必要があるとは知らなかったという場合、そのままの理由を裁判所に説明しても放棄できません。

また、被相続人名義の不動産を売却した等、遺産を処分してしまった場合は法定単純承認とみなされ、放棄できない可能性が高いです。

心配な場合はご相談を

突然相続人になっていたことが判明した場合、焦って色々と行動したくなってしまうかもしれませんが、一度落ち着いて専門家に相談することをお勧めします。

(文責:川上)

定額ご依頼フォーム
お問い合わせ